石見銀山 群言堂

花が枯れたら | "小さな森のような畑" 観察日記

”小さな森のような畑”とは、自然の森のように様々な植物や生き物がバランスを保って共生する畑。大森暮らしの仲間、スズキくんが目指す農業の形である。

とはいえ確立した農法でやっているというわけではなく、常に試行錯誤しながら変化、進化を重ねている掴み所のない畑でもある。これは畑の今を追うことでその全容を少しずつ理解しようという、群言堂広報・三浦がお送りする観察レポートである。


久しぶりにスズキくんのイエノトナリ畑を見に行ったらご覧の通り。

わーーー

白いニンジンの花を中心にいろんな作物の花が乱れ咲きして、一件耕作放棄地と見まがうほどのボーボーパラダイスだ。

でもご安心を。スズキくんはちゃんと意図してやっている。

彼が目指すのは作物たちが自然に種を落とし、また次の季節に芽を出し自然に循環していく畑。

なので塔が立って花が咲いてもそのまま枯れて種をつけるまで放置するのである。

種となったニンジンの花

いい具合に種をつけつつあるので、近々刈り倒して他の作物を植えるそうな。

これが先に刈り倒していた隣の畑。

刈り倒した部分はそのまま養分となり、マルチの役割も果たす。合理的!

三浦も育てるために少しニンジンの種を採らせてもらった。

刈ってそのままのニンジンの種はモジャモジャ毛が生えていて、くっつき虫のように服につく。

以前買ったニンジンの種は記憶が確かならそんなにモジャモジャしてなかったので、ちょっと新鮮である。

さあ、これらの種はちゃんと来シーズン芽吹くだろうか?今から楽しみだ。

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