石見銀山 群言堂

農家が倒れるとこうなる | "小さな森のような畑" 観察日記

”小さな森のような畑”とは、自然の森のように様々な植物や生き物がバランスを保って共生する畑。大森暮らしの仲間、スズキくんが目指す農業の形である。

とはいえ確立した農法でやっているというわけではなく、常に試行錯誤しながら変化、進化を重ねている掴み所のない畑でもある。これは畑の今を追うことでその全容を少しずつ理解しようという、群言堂広報・三浦がお送りする観察レポートである。



忙しい夏、農家は毎日大量のタスクに追われている。倒れでもしたら大変だなどと思っていたら、スズキくんが倒れた。

今月保育園で発熱する園児が急増していたのがスズキくんにも移ったらしく、およそ一週間高熱で寝込むこととなったのだ。

その間スズキくんの手が回らない分、編集室メンバーで田んぼの水のポンプ点検、水の入りや合鴨・ヤギが脱走していないかなどの確認をした。

しかし草取りまでは手が回っておらず、スズキくんが復帰したときにはすでに合鴨やチェーン除草ではどうにもならないくらい成長した草が繁茂していた。

この草が大繁殖中

そして病み上がりにもかかわらずスズキくんは炎天下で黙々と一日草取りをしていた。気温は33〜34度はあっただろう。

そのタフネスには恐れ入るが、さすがにちょっと心配である。

なので今日は大森在住のカメラマン、ヒデさんとともに夕方草抜きを進めた。

やってみると分かるが、思ったほど進まない。結構やったなと腰を上げて見渡すとまだまだちょっとの面積しか進んでいないのである。スズキくんはよくこの作業を一人で心折らずにやっているなあと感心するばかりだ。

そして暑くて汗ダラダラだし、アブは刺してくるし、アブを追い払った手から泥が飛んで服も泥だらけになるし、1時間足らずですっかり疲れてしまった。

仕事があったので切り上げてオフィスに戻ってきたが、まあ無農薬で田んぼをやるっていうのはこういうことなんだなと大変さをしみじみ実感した。

スズキくんが抜いた草の山をじっと見つめるうさころ

他にも草抜きボランティアが増えて、スズキくんの負担が減ることを願うばかりである。

スズキくんは倒れないように気をつけつつがんばれ!!

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