石見銀山 群言堂

第3週目_茅下ろしの始まり|鄙舎茅の葺き替えプロジェクト

春の陽射しの中での作業はなんだか気持ち良さそうです。

雨除けシートを取り付けていきます。

屋根上の空間の床は土でした。

足場を伝って、茅をまとめて下ろしていきます。

束ねられた茅は、思っていたより長いものでした。

2017年3月29日(水)

冷たい春雨が上がり、ようやく晴れた本日、茅下ろしが始まりました。週末に設置された屋根の足場に登り、茅をまとめては縄で縛り、下ろしていきます。地面に落とすとずしん!と重い音がし、一本一本はしなやかで軽いススキも束になると重量があります。作業的には3日ぐらいとのこと。足場に登って撮影している時、やはりズルッと滑りました。ふと職人さんの足元を見ると地下足袋です。布製のものを履いている人、ゴム製で長靴のようなものを履いている人。十分注意していないと危険な作業ですから、当然ですね。

屋根に刺さって気になったこれは、「鉄針」というそうです。

全体はこちらです。先に針のように穴があいています。


積もった雪がずり落ちてきているようです。

内側から見るといつの間にかだいぶ進んでいることに気付きます。

2017年3月31日(金)

この日はあいにくの雨で工事はいったんお休みです。作業が進んだ分雨よけシートの範囲も広がり、まるで雪が積もったようにも見えます。


屋根の下半分があらわになってきました。

室内に日が射すのも今だけです。

2017年4月1日(土)

雨が止んで工事再開です。下半分の茅はほとんど下ろされて、骨組みが外からよく分かるようになってきました。中にも光がたくさん入り、これまで見たことのないほどの明るさです!

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