望月真理 カンタ展|群言堂 石見銀山本店

カンタは自由
決まりごとはないから正解もありません

カンタとは着古した布を再利用するインドの刺し子。豊かではない人々が、敷物やおくるみなどに新しく蘇らせて再利用する生活の知恵で、実際に使う為に作られた物のため、即興的な芸術性の高さが限りなく魅力的な刺繍です。

望月さんとカンタとの出会いは1987年インドの博物館。片隅にあった小さな布の刺繍でした。ヨーロッパ刺繍を長年続けていたため、見たことのない刺繍に衝撃を受けます。教えてくれる人もなく本もない。カンタを知るためにインドを訪れること10回以上。手に入れた古いボロボロのカンタを教科書に独学で刺し方を学んでいきました。

カンタは自由。決まりごとはないので、正解もありません。自由に考え好きに刺せます。題材は日常にいくらでもあります。望月さんの刺すカンタは現地のものとは趣が違います。古いカンタを真似るのではなく、望月さん自身の思想をそこに表し、日本のカンタへ進化させています。

望月さんは今年92才になります。以前のように遠出するのは難しくなり、身近な植物が題材になる事が多くなりました。手元が見えづらくなっても楽しく続けられるのは、カンタに決まりごとはないから。カンタは自由だから。

望月真理さんの作品と現地で集めた貴重なコレクションを展示いたします。

◆会場:群言堂 石見銀山本店 2Fイベントスペース

◆会期:2018年3月8日(木)~3月27日(火)

望月真理さんとカンタについての読み物はこちら