石見銀山 群言堂

和綿の育て方|やっぱり綿が好き

私たちがふだん身に付けている、綿の服。 それが植物から出来ているということはつい、忘れてしまいます。

現在開催中の【やっぱり綿がすき】フェアでは、綿素材のウェアを多数取り揃え、5000円(税込)以上お買い上げ頂いたお客様には茶綿の種をプレゼントしております。(※種は数量限定です。)

綿を種から育てて、一緒に観察してみませんか。

ゴールデンウィーク明け頃が種の蒔きどき。5/10は「コットンの日」だそうです! 私たちも大森町の畑で準備中です。

和綿(茶棉)の育て方

どんな植物?

およそ130~150cmの背丈に育ち、7月ごろ黄色く大きな花が咲きます。
日当たりがよく、風通りのいい場所を好みます。
広く根を張りたい植物ですので、深めのプランターか、畑やお庭に直植えでも育てられます。

【豆知識】
綿と棉のちがい・・・
両方とも「めん」「わた」と読みますが、その違いは植物であるか、原料であるか。植物として栽培されているものは「棉」。衣服などの原料として使うときは「綿」と書きます。その境目は「綿花を摘み取り、種を外した時から」とされています。

準備するもの

・棉の種
・キッチンペーパー
・プランター(深さ20センチ以上のもの)
・培養土
・鉢底石
・ペットボトルのフタ
*支柱(夏ごろから)
*結び紐(支柱に結ぶとき)

※畑やお庭で育てる時も同じ手順です。

気温15度平均になってくると種まきの季節です。たっぷりと水を含ませたキッチンペーパーを4つ折りにし、間に棉の種を挟んで半日置きます。鉢底石を敷いたプランターに、培養土を入れ、平らにならした表面に裏返したペットボトルのフタで土に2センチの深さの穴を押しあけます。一つの穴に3粒の種を重ならないように並べたら、1センチほどふんわりと土をかぶせ、優しく水をかけます。発芽までおよそ一週間。毎朝水やりをします。発芽後は根を張る時期です。水やりを2・3日に一度に控えます。

双葉の後、本葉が4・5枚になったら、一番元気のいい苗を残して間引きます。根を張り始めていますので、二本の指で根元から押さえながらゆっくりと引き抜いてください。抜きにくい場合ははさみで切り取ることもできます。(抜いた苗も別の鉢などに植えると再び根付くことがあります。)

気温が高くなると枝を伸ばし始めます。夏の間は毎日水を与えてください。暑い日中に水やりをすると根腐れを起こしやすくなりますのでお控えください。高さが30cmを過ぎたら支柱を立てます。根から少し離れたところに支柱を挿し、ゆるくねじった結び紐で支柱と苗を結わえます。60cmを過ぎたら成長を止めるため、頂点の枝先を切ります。切ることで横に枝を広げはじめ、花や綿花が増えます。

130㎝過ぎるともう一度頂点の枝先を切ります。この時期、次々と花が開きます。水が大好きですので、毎日たっぷりとあげます。花は一日だけ咲きます。朝咲き始めはクリーム色ですが、夕方にはピンク色に変わる美しい花です。

開花から50日を過ぎたころから実が大きく膨らみます。実がはじけ棉吹きはじめたら水やりを少し控えます。雨に濡れぬよう、綿花が開いたら2・3日で摘み取ります。水分を含んでいるのでよく乾燥させてください。収穫した棉の中には種が入っています。乾燥させて後、翌年まで紙袋などに入れて保存してください。

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