石見銀山 群言堂

もぐさとスズキ

もぐさというのはGungendo Laboratoryで「里山パレット」の植物集めや「観察ノオト」のスケッチを担当している鈴木が育てているヤギの名前です。漢字で”艾”と書きます。(←この漢字なんとなくやぎに見えませんか?)

ヨモギの葉っぱの裏側の繊毛を集めたものを艾と呼ぶのですが、産まれたばかりのもぐさは綺麗なグレー色をしていて、まさに蓬の繊毛のようだったので迷わず”もぐさ”と名付けました。

産まれて5日目のもぐさ。山羊というよりウサギに近い生き物だった頃(?)

もぐさは広島県尾道市向島にある立花テキスタイル研究所の所長、新里カオリさんから譲り受けました。様々な動物と共に生活している新里さんとの出会いをきっかけに鈴木も動物を育ててみたいと感じました。「ヤギ要りませんか?」とのお言葉に「要ります」と返事をし、その2ヶ月後に産まれたもぐさを譲り受けたのでした。

生後1ヶ月のもぐさ。植物のタンニン(渋)で染めた首輪をつけてます。

たくさん遊んで疲れて寝ているもぐさ。
山羊も夢を見るらしく、一日一緒に山を駆け回った日は寝ながら足をバタバタさせます。夢の中でもたくさん走っている様子。

山羊の乳離れは早く、草をちゃんと食べられるようになったもぐさを2014年の5月に石見銀山に連れてきました。日中は職場に連れてきて、夜は一緒の布団で寝てました。すると1週間もしないうちにどこに行ってもくっついてくる甘えん坊になってしまいました。トイレにもお風呂にもくっついてきて、少し離れると鳴き始めるので子育ての大変さを知るのでした。

鈴木と共に出勤するもぐさ。

帆布の袋に入れるとすぐに寝ていた。

もぐさを寝かしつけても、障子を開ける音で起きて鳴き始めるので子育ては大変です。袋に入れて肩にかけてご飯の用意をしていました。袋の中に入れると暗くて落ち着くのかすぐに寝てくれるのでした。

生後10ヶ月頃のもぐさ。重いです…

こうして毎日一緒に過ごし、ぐんぐん成長して重たくなったもぐさがこちらです。ヤギの成長は早いです。あっという間に大人のヤギの大きさになってしまいました。ただ甘えん坊なところは成長せず、どこに行くにもべったりくっついて来ます。

「里山パレット」シリーズでは、そんなもぐさと植物担当鈴木が大森町周辺の里山で集めてきた植物を使った染料で染めた服がお楽しみ頂けます。

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書き手:Labo植物担当 鈴木