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第7週目_「つばめぐち」と「平」を葺き重ねる|鄙舎茅の葺き替えプロジェクト

厚みを確認しています。

くちばしのように先が尖っています。

全体を見ると一目で特徴がわかります。

こうすることによって、茅の量を少なくすることができます。

毎年、群言堂石見銀山本店の玄関に巣を作りに来るつばめ。

2017年4月23日(日)

日曜日の午後夕刻近くに現場に行くと「つばめぐち」は完成していました!なるほど、つばめのクチバシのように、角の先端が尖っています。横から見ると鋭角に刈られたその形は、下から見上げると、案外雲のように曲線的な立体感です。先週末、話を聞きながら頭に思い描いていたイメージとは違っていました。一番厚みが出てしまい、重みがかかる北西の角を少しでも軽く、そして意匠としての試みです。今回の葺き替えで、このように新しい試みがなされるとワクワクします。会長大吉っぁんも、「任せる」と一言だったそうです。各々がそれぞれの現場で経験してきた知恵を出し合って作業は進行しています。

反対側の形です。

下から見ると立体的に刈られています。

状態の良い茅だけを素早く選り分けて使います。

東南の角です。今週末、いち早く完成します。


これから平の2層目を置いていきます。

続く傾斜を想像しながら積み重ねていきます。

「ガンギ」で傾斜をつくっていきます。

陽にあたりキラキラと輝く屋根の表面。

真っ直ぐにきれいに葺かれた茅。

追加の茅が到着しました。

屋根にも茅置き場にもいっぱいです。

2017年4月24日(月)

心地よいお天気に恵まれ、作業日和です。朝一番で大量の茅がトラックで運び込まれました。それぞれの置き場に積んで、辺りは茅でいっぱいです。これらを屋根にこれから葺いていくのですから、茅葺きは根気のいる仕事です。
「平」は屋根の仕上がりの傾斜をイメージしながら、「ガンギ」という洗濯板のように凹凸のある道具を使って作っていきます。凹凸には傾きがあり、イメージする傾斜に合わせてガギを傾けて、トントンと叩き押します。傾斜が決まったら、その上の作業をするための足場の杉を渡します。
5月には、参加者を募って茅葺き体験を予定していますが、一足先に、平づくりを体験させてもらいました。ガンギの傾きと力加減に注意しながらトントンと叩くと、1層目に続く屋根が見えてきました。なかなか上手ですね、と褒めていただき、上機嫌で1日を過ごしました。

塩梅よく茅を置いていきます。「塩梅」が作業の肝だと感じます。

水切りの先端から折り返して「平」が始まります。

東側の平の1層目も完了です。

本日は鯉のぼりが飾られました。


足場に登ると鯉のぼりも近くから見られます。

2層目の茅を置いていきます。

午後から雨になるという予報で、案の定小雨が降り出しました。

南側の平を置いています。

北側の平を置いています。

2017年4月25日(火)

午後から雨になるという予報の通り、午前中から雨の匂いがしました。工程は平を積み重ねていくことが続いています。ひととおり2層目を置いた頃、ポツポツと降り始め、間もなく本降りの気配です。茅に雨がかからないよう急いで雨除けシートを下ろしました!

雨が降り始める前に、2層目の平を何とか置き終わりました。

本降りの前に雨除けシート置きが間に合いました!


「平」の2層目にして、ずいぶん厚くなりました。

押さえ竹で茅を固定していきます。

この東南の角を、明日大崎さんが仕上げて、次の現場へ移っていきます。

腕利きの若手の茅葺き職人さんの一人、大崎さん。明日、新潟の現場へ移動します。

北側の屋根を担当する小柳津さん。作業も説明していただく時も、いつもとても丁寧です。

2017年4月27日(木)

雨があがった本日、「平」の2層目を葺いていきます。茅を置いては鉄針を差し、縄を通して結んで固定していきます。屋根の厚みが大分出てきたため、鉄針を指した時に聴こえてくる音も重みがあります。屋根の上と下とで鉄針の位置を確認するために声を出しながら作業を進めていきます。本日、順調に2層目が葺き終わりました。

軒の下にもぐり、出てくる鉄針を受け取り、縄を通してまた渡します。

茅がまっすぐに綺麗に並んでいます。


飛び出ている1本の葦(ヨシ)は屋根のてっぺんの中心をとるためのもの。

南の妻側の「平」。

北の妻側の「平」。

表面に見える葦の1本1本は、重ならず、傾斜を形づくっています。

水平器で屋根の先の水平を再確認しています。

2017年4月28日(金)

気持ちよいお天気となりました。6人の職人さんのうち、本日をもって新潟の現場へ移ってしまう大崎さんが、午前中の時間をつかって東南の角の仕上げにとりかかってくれています。北側の平も水平を再度測ったり、茅の厚みを確認したりと調整作業をしていきます。
しばらくして現場を覗いてみると、東南の角が完成していました。素人目でも一目で「美しい」と感じる仕上がりで、腕の確かさが推し量られます。別の現場へ移ってしまうことが残念ですが、新しい職人さんがまた加わって、作業が進められていきます。

場所場所での茅の層の厚みも確認します。

なだらかな美しいラインの角が完成しました!

間近で見ると、とても迫力があります。

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