メリノウール
私たちの日常生活には温度差があります。秋から冬にかけて、外では重ね着が必要ですが、暖房の効いた室内では暑く汗ばむことも。だんだんと暖かくなる春先も、インナー選びに困りがちです。
厚着やヒートインナーによる蒸れや汗、そして乾燥によって引き起こされるかゆみや湿疹などの肌トラブルに、一度は悩まされたことがあるのではないでしょうか。
素肌にやさしく快適に暖をとれるインナーがあれば──。
鳥取県にある鳥取南海紡績株式会社(以下、南海紡績)とタッグを組み、秋から冬、春先まで着用いただけるウールインナーをご紹介します。
目次
- 群言堂のメリノウールインナーの4つの特徴
- 暖かいのに蒸れにくい極上メリノウールを100%使用
- チクチクしない、とろみのある肌触り
- お手入れもかんたん!ご家庭で手洗い可能
- 暖かいのに蒸れにくい極上メリノウールを100%使用
- なぜいま、南海紡績とメリノウールインナーをつくるのか
- 【対談】南海紡績取締役社長 氏家信二さん × 群言堂 創業者 松場 大吉
- 商品ラインナップ
群言堂のメリノウールインナーの
4つの特徴
暖かいのに蒸れにくい、極上メリノウールを100%使用
ウールは寒いときは暖かく、暑いときは汗を逃がして、体温を調整してくれる優れた素材です。寒さをしのげるのはもちろん、冬の屋外からエアコンの効いた暖かい部屋に移動しても、汗で蒸れることなく、快適な状態を保つことができます。
その機能性の高さから、ウールインナーは主にアウトドアブランドで活用され、登山家、キャンパー、アウトドアマンからも絶大な人気を集めてきました。蒸れや汗による肌荒れに悩む人にも、嬉しい素材です。
そんなウールの中でも「16.5マイクロン」(スーパーエクストラファインメリノ)の超極細繊維を生地に100%使用したメリノウールインナーは、秋から春先にかけて、真夏日以外は着用いただけます。
調温性と調湿性に優れたメリノウールは、日常づかいはもちろん、掃除やウォーキング、ガーデニングといった少し汗ばむようなシーンにもぴったり。まるで「天然のエアコンディショナー」を身につけているような快適さを実感していただけます。
愛用スタッフの声
チクチクしない、とろみのある肌触り
「着るとチクチクする」という印象を持たれがちなウール。それは、太くて硬いウールを使っている服の感覚を、肌が覚えているからでしょう。
今回のインナー素材には、カシミヤに匹敵するほどの細さを誇るメリノウールを使用。太さ16.5マイクロンの原毛を厳選し、超極細番手(98番手)の双糸に紡績しました。
細く繊細な糸を紡績するためには、高度な技術が欠かせません。紡績工場である南海紡績の職人たちが長年培ってきた「やさしく糸を紡ぐ技術」で、メリノウールの細い繊維を細番手の糸に仕上げました。
糸を細くすることで繊維が丸みを帯び、チクチク感を軽減させることで、とろみのある肌触りを実現。高い紡績技術を持つ南海紡績とタッグを組んだからこそ、実現できたウールインナーです。
また、チクチク感を抑えるため、縫製糸は柔らかく肌あたりのいい糸に。これまでのウールのイメージを覆す、素肌がよろこぶインナーです。
愛用スタッフの声
お手入れもかんたん!ご家庭で手洗い可能
群言堂のメリノウールインナーは、繊維が絡まりにくい上質なスーパーエクストラファインメリノを素材に使用し、天然由来の半防縮加工を施しています。これにより、ご家庭でお手入れが可能です。
環境にも優しい半防縮加工は毛玉の原因となるスケールを取り除き、ウール本来の調温・調湿機能や風合いを保ちます。
※ただし、手で絞って脱水するのは繊維を痛め、毛玉の原因となるためお避けください。
メリノウールは非常に軽い素材のため、型崩れに神経質になる必要はありません。厚手のハンガーに吊るして干すことも、タオルと同じように干すこともできます。
また、ウールには天然の耐臭効果もあり、バクテリアの繁殖をおさえ、臭いを吸収して閉じ込めてくれます。部屋干しはもちろん、洗濯が難しい状況でも安心してお使いいただけます。
愛用スタッフの声
着込んでも動きやすく、アウターに響きづらいデザイン
美しさと機能性を両立するラグランスリーブ
どんな肩の形状でもフィットするラグランスリーブを採用
モデル着用:こいねず
アウターにも響きづらい
「ウールラウンドネックインナー」は、ラグランスリーブにこだわりました。ラグランスリーブとは、袖の付け根が襟から脇下にかけて斜めに切り替え線が入り、肩と一続きになっている袖の形です。
袖口から見せない八分丈の袖
「ウールラウンドネックインナー」に施した八分丈は、袖口からインナーが見えないようにするため。美しく着ながら、守るところは守る。肌着として絶妙なバランスを保ったデザインとなっています。
メンズは肌着感がでない浅めのVラインに
「ウールメンズVネックインナー」は、定番のセットインスリーブ。シャツから丸首が覗かないよう、Vラインのデザインにしました。
なぜいま、南海紡績と
メリノウールインナーをつくるのか
群言堂が大切にしているのは、「見て楽、着て楽、心が元気」な糸づくりと服づくりです。
そのために日本の職人たちと協力しながら、天然繊維を使った身体がラクで心地のいい服を追及し、共に作りあげてきました。しかし時代が進むにつれ、石油由来の化学・合成繊維が天然繊維の代用品に。さらに日本の繊維産業は国内活用が2%を切りつつあり、このままでは培ってきた高度な技術が失われてしまう状況です。
そこで私たちはものづくりの技術を継承することを使命に、糸づくりから紡績工場と手をとり合い「メリノウールインナー」を開発しました。
カシミヤと同等の細さを誇る上質なメリノウールを使用し、世界的に高い紡績技術をもつ鳥取南海紡績(以下、南海紡績)と共につくりあげた自信作です。
私たちが、南海紡績とこれまでにない
糸をつむぐ理由
ウールは、優れた調温性と調湿性を兼ね備えています。温度差がある環境でも体温を調節し、汗をかいても逃してくれる。そんな天然繊維の良さを肌で感じてもらうために、まずは肌に最も近い衣類であるインナーウェアをつくりたいと考えました。
肌触りにこだわるため、素材には極細繊維(16.5マイクロン)のスーパーエクストラファインメリノウールを100%使用し、カシミヤのような滑らかな肌触りを実現しました。
この繊細なウールの紡績(*1)を、群言堂は南海紡績に直々に依頼。より細い糸を使うことでウールのチクチク感を軽減するだけでなく、南海紡績の高い紡績技術を世界に広めていきたいという想いもあります。
(*1) 紡績(ぼうせき)とは、動物や植物の繊維を紡いで糸にすること。
氏家さん
「どこまで細い糸が引けるかトライしたことがあるんですけど、48番手(*2)の細さが定番として、200番手まで引いたことがあります。でも60番手以上は普段あまりつくらないんです」
(*2) 番手とは、糸の太さを表す単位。数字が大きくなるほど、糸は細くなります。
松場
「そんな南海紡績さんのすごい技術を、次世代に伝えていきたいということで、今回は98番手の糸を使ってアウターに響きづらいインナーウェアをつくることにしました」