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今さらブラジル出張報告①|三浦編集長の日常 16

こんにちは、広報の三浦です。

前回、ブラジル出張へ行ってくるという更新からずいぶん時間が空いてしまいました。

あいつ、もはや帰ってこなかったのでは?と思われているかもしれませんが、ちゃんと帰国しております。

というわけで、遅ればせながら出張報告をば!

出雲から羽田に向かう飛行機の中から。伊豆半島あたり、中央奥に富士山が見える

実はあんまり行きたくなかった

いきなりこんなこと言うのもなんですが、実を言うと今回ブラジルに行くのがちょっとだけ、ほんのちょびっとだけイヤでした。

もちろんブラジルに行くことやシンポジウムに参加すること自体にはワクワクする部分もありましたが、

一か月後に挙式を控え、その準備だけでも大変なのに自治会の会計の決算もあれば三浦編集長の執筆もあるという、

やたらやることがあってタイミングが悪かったのです。

それに英語でのディスカッションも経験がなく不安だったので、余計に気が重たく感じられました。

イヤイヤながらも迎えた出発日、出雲空港で離陸前の飛行機から外を眺めていると、滑走路のフェンス外に休日で飛行機を見にやってきたのであろう親子が何組も見えました。

飛行機が離陸に向けて走り始めると、彼らの動きは止まり、小さくなって視界から過ぎ去っていきます。

「あゝ、彼らはこれからお家に帰って温かいご飯を食べて寝るんだろうなあ」と妙に羨ましく思えました。

ロサンゼルス空港に降り立つ

映画『バーフバリ』で元気をもらいクリチバ到着

もう引き返せないところまで来てしまいましたので、三浦もいつまでも暗い気分ではいられません。

羽田に着いて成田に移動し、アメリカン航空でロサンゼルスに着く頃にはもう「やってやるぞ!」という気持ちになっていました(何をかは不明)。

そこから更にサンパウロを経由してクリチバへ行きましたが、大森を出てから換算しておよそ40時間ほどかかりました。この出張の半分近くは移動時間・・・。

ロスからの飛行機の中では150分あるインド映画『バーフバリ 伝説誕生』とその続編『バーフバリ 王の凱旋』(計5時間)を立て続けに観てしまいました。

紹介は省きますが長さが気にならないほど面白かったのでとても元気をもらい、良い旅路となりました。ぜひご覧ください。オススメです。

何はともあれ無事にクリチバに着きました。

ホテルの部屋より眺めたクリチバの町

ESD=持続可能な社会をつくる担い手を育てる教育

ところで今回のシンポジウムの中心に据えられている「ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)」についてどれほどご存知でしょうか?

実は三浦自身も一昨年大森町でESDのシンポジウムが行われるまではあまりよく知りませんでした。

「持続可能な開発」という言葉が国連の会議などで使われ始めたのはおおよそ1980年以降だそうです。簡単に言うと環境保全や差別、格差や貧困などの社会問題解消のための開発目標を決め、それに向かって国連に加盟する各国が頑張っていこうというものです。

1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連地球サミットや2000年に国連で掲げられた「MDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標)」、また2015年にMDGsを継承した「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」などにも根幹をなす理念として盛り込まれました。

そのような開発目標の中の教育的側面を切り取ったのがESDです。社会の抱えるあらゆる課題を自分事としてとらえ、解決に向けた行動をとれる人間をいかに育てるかという、持続可能な社会をつくる担い手を育てるための教育がESDなのです。

よりよい社会をつくる為の世界的な取り組みを市民一人ひとりに落とし込むとても大切な考え方なのですが、三浦もあまりよく知らなかったように、まだまだ日本では十分に浸透しているとは言えないようです。せっかく三浦もESDに深く触れる機会をいただいたので、その体験を多くの方と共有していきたいと思っています。

パラナ州のシンボルでもあるパラナ松(アラウカリア)は幹の上部にだけ枝が広がる面白い形をしています

横から見るとこのような感じです。市内あらゆるところに生えており、長寿のものは樹齢数百年にもなるそうです

クリチバは持続可能なまちづくりの先駆けでした

さて、クリチバ(Curitiba)のことも少々説明が必要かと思います。

クリチバはブラジル第8の都市でパラグアイやアルゼンチンと国境を接するパラナ州の州都です。

人口はおよそ190万人ほど、人口規模だけで見れば日本の札幌くらいでしょうか(ちなみにパラナ州は沖縄のちょうど180度真逆の位置にあるそうです)。

南半球なので季節は日本と逆の夏、かなり暑いのではないかと警戒していましたが、実はクリチバの平均標高は934mという高地のため過ごしやすい気候でした。

クリチバは1960年代よりヒューマンスケールのまちづくりを目指した計画都市として開発が始まりました。

世界でもいち早くバス専用レーンを設置し便利且つ安価で快適な公共交通網を敷き都心の渋滞を避けたり、

一人あたりの緑地面積も他に類を見ないほど多くとったり、歴史的建造物の保護や乱開発を防ぐ区画整理をしたりなど数多くの先進的な取り組みでまちづくりを行いました。

人の視点に立ち、快適な都市機能を担保しながら自然環境の保護や文化財の保存までをもコンセプトに盛り込んだ画期的な都市として世界に知られているのです。

今回拠点となった環境自由大学(Unilivre ウニリヴレ)は荒廃していた採石場跡地にあり、緑に覆われていました

採石場だった部分は今は池になっています

ディスカッションのテーマ

この度のESDの未来をテーマとしたシンポジウムは大森から始まり、ドイツのゲルゼンキルヒェン、南アフリカのステレンボッシュという地方の町で開催されてきましたが、今回は初めて都市部での開催です。

メインテーマは「どうやって責任ある消費者を育てていけるか」というもので、持続可能な消費と生産の在り方を問う内容でした。

それぞれの地域での教育への取り組みや課題を視察を通して学びながらディスカッションを重ね、

結論ではなく、持続可能な社会の実現のために目指すべき教育の未来を探ることが目的です。

そのシリーズのまとめとなる第4回のシンポジウムがこのクリチバでの回なのでした。

それぞれの土地での学びをここに結集し、ユネスコへの提言をまとめるためのブレーンストーミングを行うのでMr. Miuraも来てね☆ということで三浦も参加することとなったのです。

最初のアイスブレーキングは池の前にある石造りの古代劇場のような場で行いました

木造の回廊を進むと会議室などがある本部棟が現れます

とここまで来たところで力尽きてしまった(あと終業時間が来てしまった)ので、次回、実際のプログラムを振り返りたいと思います。それではまた!

おまけ

最後にパラナ松と調子に乗った三浦のコラボレーションを置いておきます。

樹齢150年ほどのパラナ松の大木

大きい!パラナ松の葉


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三浦類(みうら・るい)
群言堂広報担当。愛知県名古屋市出身。

学生時代に群言堂のインターンで大森を訪れたことをきっかけに2011年入社。広報誌「三浦編集長」の制作や取材対応、WEB・印刷物での情報発信などを担当。植物担当・鈴木や阿部家・小野寺とともに狩猟免許を取得するなどして、頻繁に山や海で遊びながら大森暮らしを楽しんでいる。趣味はフラメンコギター。

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