石見銀山 群言堂

辻村さんの藍染め祭、はじまります【登美 × 静岡県浜松市・辻村染織】第1回

左から:群言堂 新井(弟)、辻村さん(弟)、群言堂 新井(兄)、辻村さん(兄)

ブランド「登美」の中でもファンの多い、静岡県浜松市に工場を置く「辻村染織」、通称「辻村さん」の藍染の服。

2017年冬「登美」は、藍染め祭と称して辻村さんのフェアを開催します。春コートやブラウスだけでなく、数量限定のバッグやポーチなどが勢揃いします。「藍のカセ染め」と呼ばれる昔ながらの丁寧な仕事で作られる辻村さんの藍の美しさを、ぜひ店頭で感じてみませんか?

またそれに連動して、群言堂公式サイトで辻村さんにまつわるお話を全3回に渡り連載します。第1回目の今回は、辻村さんの概要について、導入としてご紹介させてくださいませ。

※このフェアは終了いたしました。

群言堂が大切にしたい「復古創新」を体現する工場さん

江戸時代から綿花の栽培地、明治時代には遠州織物の産地として栄えた静岡県浜松市。その地で明治時代から5代続く染織の工場が「辻村さん」です。

現在の当主は辻村兄の啓介さん。一緒に工場を支えているのが、弟の昌示さんです。

兄の啓介さん

弟の昌示さん

辻村さんとの出会いは、今から18年前、群言堂の屋号がまだブラハウスだった時代。群言堂が登美ブランドを始めた頃から本格的なお付き合いが始まり、以降ずっと一緒に服作りをしてきました。

そして当時、辻村さんの営業を担当していたのが群言堂に長年勤める新井弟の洋二郎。

彼が兄の謙太郎に業務を引き継ぐ際、残した言葉が「群言堂にとって一番大切なのは、辻村さんのような工場さんかもしれないよ」でした。

辻村兄弟と、新井兄弟の4人で

その理由は、辻村さんが伝統ある藍の染め方を守り抜き、また自社工場内で織りまで完結させ、糸の仕入れから織物の仕上げに至るまで、国産にこだわる実直な工場さんだから。

そして何より、品質の高い藍の生地を織り上げる辻村兄弟のあたたかで、素直な人柄に強く惹かれていたからでしたーー。

続く連載第2回では、辻村さんの歴史と兄弟の経歴についてお話します。

書いた人

伊佐 知美
1986年、新潟県出身。「登美」ブランドで起用されている「マンガン絣」の産地・見附市が実家。これからの暮らしを考えるウェブメディア『灯台もと暮らし』編集長・フォトグラファーとして、日本全国、世界中を旅しながら取材・執筆活動をしている。著書に『移住女子』(新潮社)。

撮影した人

タクロコマ(小松崎拓郎)
1991年生まれ、茨城県龍ヶ崎市出身の編集者/カメラマン。これからの暮らしを考えるウェブメディア『灯台もと暮らし』編集部所属。

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