石見銀山 群言堂

綿シルク玉糸ボーダー|登美

〜 ひとつの繭にふたつの蚕 〜

ふつう一匹の蚕(かいこ)は、ひとつの繭を作ります。
しかし稀に、二匹の蚕がひとつの繭を作ることがあるのです。

その繭は『玉繭(たままゆ)』と呼ばれ、
紡ぐと独特なふしを持つ美しい糸になります。

二匹の蚕から生まれた繭は、糸が絡んでもつれ合った状態なので、
糸に引き出す製糸の工程が容易ではないそうです。

極細な生糸(きいと)の中に、大きな節や小さな節が飛び込んできます。
またその節は不規則で、自然の味わいがあります。
一本の糸の中に、様々な表情を持った
美しく、素朴な糸となるのです。

艶やかな中に、上品な華やかさを持つ綿シルクの素材。
鮮やかな発色のパープルやグリーンにクロ糸を織り込み、
落ち着いた光沢を持つ素材が生まれました。
また一見ムジのように見えますが、光の加減でボーダー柄が浮かぶシャドーボーダー。
クロもおすすめの美しい光沢を味わえます。
軽く薄手なので季節を問わず、フォーマルな場所にもぴったりです。
ジャケットとスカートのセットアップもご用意いたしました。