石見銀山 群言堂

第13週目後半〜第14週目_刈り揃えと仕上げ|鄙舎茅の葺き替えプロジェクト

葺かれたままの茅はこのような感じです。

刈り揃えに向けて、葺き具合の最終確認し、必要な作業を行います。

チェーンソーで刈っていきます。

軒のすぐ下の足場の杉を1本外したところです。

下から仕上がりを見ています。

刈り揃えたところです。

刈った後、少しずつガンギで叩き整えます。

2017年6月15日(木)

本日からは、上から下に向って茅を刈り揃えながら下りてきます。足場の杉が外れるため、もうそこから上に登ることはできなくなります。チェーンソーやハサミを使って刈り揃えていくこの作業を「散髪」とも言うそうです。今は機械を使うことができるので、昔ほど時間がかからないそうです。

チェーンソーの刃を磨きます。

カラスという道具で茅が引っ込んでいる部分を引っ張り出します。

引っ張り出した茅をハサミで刈っていきます。

破風の内部にもう少し手を加えます。

チェーンソーの刃を磨きます。

カラスという道具で茅が引っ込んでいる部分を引っ張り出します。

引っ張り出した茅をハサミで刈っていきます。

破風の内部にもう少し手を加えます。


横木を取り付けていたため、茅が引っ込んでしまった部分などを揃えます。

降りてくると上には上がれないため、下から屋根の表面を確認しながら整えていきます。

破風の動物除けが素敵に取り付けられました。

東南の遠景です。

表面が整ってきました。

破風の内部です。いかにも鳥が巣作りしやすそうですね!

2017年6月16日(金)

散髪も順調に進み、屋根の中腹まで刈り揃えてられてきています。妻側は破風に鳥などの動物が入らないように格子を取り付けるため、平(広い面積の屋根側)の東西から仕上げていきます。2本、3本と横木が外され、刈り揃えが進んでくると、屋根が急に大きく見えてきました。そして、屋根に優しい緩やかなカーブが浮かび上がった時、本当に美しいと思いました。

破風に動物が入ってこないようにするために制作中。

こんな格子になります。

だんだんと下に降りてきました。

海原にいるかのようです。

ガンギが小さく見える大きな面です。

優しい丸みがあるカーブが現れました。

破風に動物が入ってこないようにするために制作中。

こんな格子になります。

だんだんと下に降りてきました。

海原にいるかのようです。

ガンギが小さく見える大きな面です。

優しい丸みがあるカーブが現れました。


北側の妻の散髪が始まりました。

南側の妻も順調に刈り整えられています。

一直線に綺麗に整えられた軒。

日本昔話に出てくるような緩やかな丸みのある屋根をつくりたいという職人さんのイメージ。

西の平。綺麗になったら、こんなに広い屋根だったのか〜!と驚きです。

2017年6月19日(月)・20日(火)

刈り揃えが完了したそば畑側の平(ひら)では、軒の仕上げが始まりました。テグスを張ってハサミで慎重に刈っています。今までダイナミックに作業していた職人さん達が、ペタンと座り込んで少しずつ少しずつ軒を整えていく姿には頭が下がります。
なにやら的川さんと佐藤さんも地道な作業をしているようなので尋ねると、刈り揃えた面の隙間が空いているところに、茅を差して埋めているとのこと(写さないで!とのことでした)。こうやって、きれいな屋根に仕上がっていきます。

刈りこみすぎないように、緊張感を持って作業します。

表面をチェックする的川さん。

軒をガンギでコンコンと叩いて調整しています。

最後の横木を取り外します。

ハサミで刈った後、ガンギで整えています。

表面に残った茅をホウキできれいに落とします。

刈りこみすぎないように、緊張感を持って作業します。

表面をチェックする的川さん。

軒をガンギでコンコンと叩いて調整しています。

最後の横木を取り外します。

ハサミで刈った後、ガンギで整えています。

表面に残った茅をホウキできれいに落とします。


座りこんでちょっとずつ移動しながら面取りしています。

面取りして仕上げられた軒先。

隅を少し反り返らせて仕上げられています。

表面の隙間に茅を1本1本差し込んでの調整や軒先の面取りなどの結果、こんなに美しくなりました。

葦(ヨシ)、稲藁(イナワラ)、ススキの3層です。

仕上げ最後の日。軒の刈り揃えをしています。

よく切れるように研いだハサミを駆使して刈っています。

2017年6月22日(木)・23日(金)

屋根の横木が全て外されました。それは刈り揃えが完了したことを意味します。目の前には、今までモサモサと茅で覆われていた屋根だったことが信じられないほど、美しい曲面に仕上がった屋根が現れています!
その軒先の最後の仕上げがこの2日間で行われました。この大きな屋根の、ほんの先端のわずか数センチを刈って揃えるような繊細な作業です。暑い中、足場に座りこんで長い間、職人さん達が作業した結果、芸術作品のように美しい茅葺屋根にとうとう生まれ変わりました!

北西の「つばめ口」もいよいよ仕上げです。

わずか2cmの刈り揃えには驚きました!

2017年6月23日(金)ついに「鄙舎茅の葺き替え」が完了しました!

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